中・短編

□秘・恋-ヒメコイ-
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しかしそれも、クラウドが関わると掌を返した様に豹変したのだ。

最初にも述べたが、可愛い可愛いと連呼し、頭を撫でくり回し、ぎゅうぎゅうと抱きつき構い倒す。

いや、俺もだけど…。


まぁ、それだけ本気だったんだろうな、と。

俺も悪友も2人仲良く初めての一目惚れ。

きっと、初恋。


う〜ん、恥ずかしい。


でも、初恋のセオリーってヤツかな…悲しい事に、2人揃ってこれまた仲良く伝える前に失恋。

な、情けねぇ〜。



ま…でも何でかな、と。
かなり好きで失恋したくせに、ストンと気持ちは落ち着いていた。

あまりにも、幸せそうに笑っていたから。


何となくだが、最初から…あの2人が巡り会ったその時から、予想していたのかもしれない。つか、確信?

だって、あの『氷の英雄』やら『死神』と呼ばれる。あの我等が英雄殿があの少年の前では、ふわりと笑うのだ。
冷徹冷血鉄面皮。万年無表情男。歩く最凶兵器と、ごく一名の部下から呼ばれるあの男がだ…。


いやぁ、マジでビックリしたんだぞ、と。

明日は地球の終わりか?と、命を諦めた程だ。
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