中・短編
□非生産的背徳行為
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「んぅっ、はっ、ゃ…あぁぁああっ」
「っ…」
ドクンッと、熱が上がり互いに白濁を吐き出す。
クラウドはドクドクと体内に放たれた熱い熱に、ふるっと身体を震わせた。
上がった息を整えつつ、抱き合ったままベッドに沈み余韻に浸る。
クラウドは何気に、このひとときが一番好きだったりする。
ふと胸から顔を上げ、その端正な顔を見上げると、彼自身もこちらを見ていてそれにチョット驚いた。
しばらく、じぃ…とお互いを見合っていたが、自然と顔を寄せ合いそのまま口付ける。
最初は触れるだけだったものが、段々と深いものへと変わり…クチュ、ピチャ…と舌の絡まる音が響きはじめ、クラウドの口端からは飲み込みきれなかった唾液が伝い落ちた。
巧みな舌技に翻弄されながら、クラウドは再び快楽の波へと沈んでいく。
「ぁ……ふぅ…ぁん、ぅ…セ…フィ…」
やっと離された唇に、ふと相手の名前を呼んだ。
すると…
「愛してる…」
と微笑みと再びのキスを贈られ、クラウドは唇はそのままに「俺も…」と、心の中で返事をした。
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