中・短編

□非生産的背徳行為
2ページ/4ページ



「シーツでは無く、俺の背に………」

そう言って、シーツを握りしめていた俺の手をそっと解くと、その広い背に回される。

それに同意する様に、背に回された腕に僅かに力を込めると、チュッと音を立て唇に掠めるだけのキスをされ微笑まれた。


「そのまま、掴んでいろ…」

「ん…」


その言葉に、素直にコクリと頷き離さない様ぎゅっと、回す腕に力を込めた…。

そんな俺に、「それでいい…」と再び笑みを浮かべたセフィロスは、ゆっくりと律動を再開させた。



「あ、はぁっ…んぁ…」

「ハァ……クラウド…」


グチュ、グチッ…とセフィロスが抽挿を繰り返す度に、それに伴って淫らな水音が響き渡る。

その余りの卑猥さに羞恥心と快感が煽られ、ただクラウドは艶声をあげ、セフィロスの背にしがみつく事しか出来ない。


「ぁ、あぁっ…セフィっ、も…だ、めぇ」

「っ…あぁ、一緒にな」


無意識に自身を締め付けるクラウドに、セフィロス自身も煽られ、抱えていた脚をクラウドの胸に付く程にし、更に深く貫くと、互いにその時を迎える為ただ快楽を追った。

.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ