中・短編

□Blue bird
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ザクッ…



不意に自分の名を呼ばれた気がして、足を止め後ろを振り返る






「っ……な…んで…?」



『約束…だったからな』



風に靡く銀糸


低いけれど心地よく響く、自分を呼ぶ声



間違いない―-…




「セフィロスッ!!!」



踏み出した足が砂に取られ転びそうになる…


それでも
構わずに走った





「約束…覚えてたんだ」


『俺が…お前との約束を忘れる訳ない』



“そうだろ…?”と微笑むアナタに抱き締められたまま…無言で頷く





「…離れたくない」



『あぁ…』



「もぅ…離さないでくれよな」



『フッ…言われるまでもない

もう二度と…
離したりしないさ』



お互いの額を合わせて、微笑む



自然と交わされた唇は、確かな“誓いの接吻”




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