中・短編
□さくらんぼ
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「しっかし、旦那…蝶々結びってι」
呆れ混じりのザックスの言葉に、どこ吹く風といった様子で優雅にコーヒーを飲むセフィロス
しかし何を思ったのか、突然クラウドを呼ぶ英雄
それとは反対に、未だきれいに結ばれた“へた”を眺めていたクラウドは、突然呼ばれた事に疑問符が脳内を飛び交う
「クラウドは、出来なかったんだったな」
「……へっ?」
少々間の抜けた返事を返すクラウドに何故か極上の笑顔を向けるセフィロス
そんなセフィロスに、ザックスは嫌な予感が頭を過ぎ去り咄嗟に止めようとするが…
時既に遅く
「実践で教えてやろう」
尋常じゃない早さでクラウドを姫抱きにし、備え付けの仮眠室へと向かうセフィロス
「Σうわっ!?
サ、Sir!!!////」
やっと自分の置かれている状況を理解したクラウド
必死に暴れるも、やはり英雄に敵う筈も無く
「いやだぁあああッ!!」
その言葉を最後に、無情にも仮眠室の扉は閉められた
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