中・短編
□デジャ・ビュ
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「お前は、夢を見るか…」
前を向いたまま吐かれた、突然の問い掛けに一瞬目をパチクリさせるザックス
「夢って……ι
旦那もしかして熱でもある?」
「死ぬか…?」
歩みを止め…ピタリと正確に自分の喉元に突き付けられたその切っ先に、慌てて否定する
そんなザックスに、深く溜息を吐くと素早く刀を鞘へと戻し、再び歩みを進めるセフィロス
「Σちょっ、待てって」
その後をザックスは慌てて追った
先程と同じ様に、足は止めずに会話をする
「夢ねぇ…見るっちゃ見るけど
それがどうかしたのか?」
そう言ってこちらに視線を投げて来るザックスに、角を曲がりながら口を開きかけた時だった…
ドンッ―-…
という衝撃と共に、自分に何かがぶつかった
同時に、バサァ…と書類らしき物が宙を舞い、衝撃に尻餅をつく音が響く
「ちょ、大丈夫かっι」
ザックスが俺の横を通り抜け、ぶつかった人物に駆け寄った
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