中・短編
□TIE -タイ-
3ページ/4ページ
緩む口許を手で隠しながら“クラウドには言うな”とザックスに一言釘をさす
そんなセフィロスに、ザックスは未だ肩を震わせながらパタパタと片手を振り了解の意を示した
一方・・・・
まさかそんな会話が、ザックスとセフィロスの間で行われているとは知らないクラウドはというと……
「ふーん、それで結局タイを贈ったのか、と」
レノと休憩室でコーヒーを飲んでいた
「うん…一番、無難かなぁと思って」
そう言って…微笑みながらクピリとコーヒーを飲むクラウドを横目でチラリと見て“ふーん”と何かを考えるレノ
「…どうかした?」
レノの姿に首を傾げるクラウド
「お前知ってるか?」
「…なにを?」
不意に問い掛けられ、ますます訳のわからないクラウド
「いや…恋人にタイを贈るのは――…」
.