中・短編
□デジャ・ビュ
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夢を見た…
ただ何も無い
真っ白な世界に佇む俺
幾ら歩を進めても、出口はおろか行き止まりさえも無い世界
とりあえず“誰かいないのか”と声を発するが
自身の声が聴覚に響く事は無かった…
ただ広がる静寂の波
声が出ない事に多少焦りながらも、どうしたものかと途方に暮れる
そんな時…
『セフィロス―-…』
何も無かった【白い闇】に、波紋が広がった
○デジャ・ビュ●
「最近、出動多いよなぁ〜」
ヘリポートに向かい、足早に歩を進めながらも、自分の少し後方を歩き溜息混じりに吐かれた言葉に“あぁ…”と声だけで短く返す
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