中・短編
□TIE -タイ-
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「おっ、旦那いいタイしてんなぁ」
自分を見付けるなり、そう言ってきたザックスにセフィロスは満足気な笑みを浮かべる
「フッ……まぁな」
そんなセフィロスに、ザックスは“あーなるほどねぇ”と、ニヤリと笑いポンとセフィロスの肩に手を置く
「愛しい、愛しい…恋人様からのプレゼントって訳ね」
「あぁ…」
ザックスの言葉を肯定し、自分のするタイを愛しげに触れる
「うぁー、ごちそう様」
“聞くんじゃなかった”と呆れながら頬を掻くザックスの顔は、セフィロスの雰囲気にあてられてほんのり赤い
「…いくぞ」
ひとりで項垂れるザックスにそう声をかけると、そのまま会場へと歩き出した
【TIE -タイ-】
今日行われる任務は、要人警護…いわばSP
しかしその警護場所が、パーティー会場とあって…全員が、スーツの着用を余儀無くされていた
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