brief time
□臆病風に吹かれ
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土方「千鶴。」
夕方お昼頃に干した洗濯物を取り組もうとした千鶴は…突然想い人、土方に声を掛けられて肩をビクッと揺らした。
普段は自室に篭ってばかりいる土方が何故ここにいるのかも気になったがその顔が妙に強張っているのに気がついた。
千鶴「ひ、土方さん?どうかしましたか?」
土方「千鶴…俺は臆病者だ。」
千鶴「えっ?」
いきなりの突拍子もない土方の発言に千鶴首を傾ける事しか出来ない。
土方「だから俺は今までお前に想いを伝える事を躊躇していた。」「だが…お前が誰かの者になってその声も笑顔もそいつだけのものになるのだけは嫌だ。」
土方の想いは夕焼けの空に…千鶴の声に溶けていく。
千鶴「土方さんは…臆病なんかじゃありません!///」
「私も…土方さんが好きです!!//私は土方さんとの関係が崩れるのが怖かったんです。」
そう言い終わった後何かが吹っ切れたのか涙が出てきた。
千鶴の告白に目を見開き…そして優しく微笑み抱き寄せた。
千鶴「ふぇっ、ふっクスン…土方…さ…ん…」
土方「…千鶴。臆病者はもう二人共卒業だ。」
千鶴「は…い。」
臆病風に吹かれるのはほんの少しだけ…
END
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