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□私の恋敵は宍戸亮!?
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「ししどー!死ねー!」
「うわっ!」
私は只今恋敵である宍戸に向けてサーブを打った。
「名無し!!危ねーだろ。今俺ラケット持ってねぇんだぞ!」
「そんなの見れば分かるわよ。」
「分かってんならそんな全力で俺向かってサーブ打つなよ!」
「何で?」
「何でじゃねぇだろ!危ないからに決まってんだろ!」
「危ないのは当たり前でしょ。だって私はあわよくば宍戸に死んで欲しいんだから。」
「何で俺が死ななきゃいけねぇんだよ。」
「何でって決まってるでしょ。」
私は思いきり深呼吸をし、宍戸に向かって叫んだ。
「あんたが私の可愛い可愛い鳳くんにちょっかいだしてるからでしょ!!」
そうこいつ宍戸亮は私の可愛い可愛いまるで天使のような鳳くんにちょっかいだしてる極悪人。
「……何言ってんだお前?長太郎はお前のじゃねぇだろ。」
「うっさい!!これから鳳くんは私のになるの!!」
「ありえねぇな。」
「何でよ!そんなの分かんないでしょ!このバカ宍戸!こんりんざい絶対鳳くんにちょっかいだすんじゃないわよ!」
「お前の方が絶対バカだろ!それに俺は長太郎にちょっかいだしてねぇよ!」
私と宍戸が睨み合ってると、
「いいかげんにしろ。テニス部の恥さらしてんじゃねぇ。」
「「……跡部。」」
「てめぇらけんかばっかりしやがって。」
「私は悪くないわ。宍戸が全部悪いのよ。」
「はあ!?何言ってんだお前。悪いのはどう考えてもお前だろ。」
「何よ!」
「何だよ!」
「……ちっ。おい樺地。」
「……ウス。」
そして樺地くんは宍戸を持ち上げそのまま校舎の中へ消えていった。
「…たく。おい名無し!」
「何よ跡部。」
「けんかするのはいいがテニス部に俺様に恥はかかせんじゃねぇぞ。」
「……分かってるわよ。」
「それと…。」
「何?」
「素直になんねぇと後悔するぞ。」
「………。」
「それじゃあよ。」
そう言って跡部は校舎へ歩いて行った。