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□3 崩れる
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「雅治おはよう!」
私は結局3日間学校を休んでしまった。
この3日間雅治とせいちゃんは毎日お見舞いに来てくれた。
2日目にはゆずちゃんと優ちゃんが来てくれたし
3日目にはテニス部のレギュラーメンバー全員来てくれた。
みんながお見舞いに来てくれた本当に嬉しかったな。
「花子!!元気になって本当に良かったぜよ。」
「雅治毎日お見舞い来てくれて本当にありがとね。」
私は雅治にお礼を言い
雅治の手をにぎり歩きだした。
そして学校へ着き部室へ入ると
「花子先輩!!もう大丈夫なんスか!?」
「赤也おはよう。もう大丈夫だよ。ありがとね。」
そう言うと赤也は「良かったス。」と言って笑ってくれた。
……赤也可愛いな。
赤也の可愛さに癒されていると
「花子。元気になったみたいで良かったよ。」
「せいちゃんおはよう。毎日お見舞いありがとうございました。」
「花子が元気になってくれれば俺はそれでいいんだよ?」
「ありがとう。せいちゃん。」
せいちゃんと微笑みあってると
「……花子。」
「……雅治?どうしたの?」
雅治に呼ばれて振り返ると雅治は拗ねた顔をしていた。
「……ちょっときんしゃい。」
「えっ…?」
雅治は私の腕を引っ張って部室を出て行った。
「…仁王くんやきもちですかね。」
「その確率96%だな。」
「さっきの幸村くんの言葉は仁王より彼氏ぽかったよな。」
「確かにな。」
みんなが話しているなか当の幸村はただただ微笑んでいました。