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□2 予兆
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「ゲホッ…ゴホ…メール送信っと…。ゴホッ…。」
私は風邪ひいてしまい熱があるため学校を休むことにした。
雅治とせいちゃんとゆずちゃんと優ちゃんにメールを送り私はまた寝ることにした。
‐男子テニス部 朝練‐
「……。」
「仁王くんどうしたんですか?」
「柳生…。花子が…。花子が…。」
「花子さんがどうかしたんですか!?」
「花子が風邪ひいたって…。それで今日は学校休みなんじゃ…。花子は大丈夫かのぅ…。花子がいない学校なんて何の意味もないぜよ……。」
「仁王くん…。」
(花子さんが風邪ひいたぐらいでこの世の終わりのような顔をして…。仁王くんは本当花子さんが好きなんですね。)
‐朝練終了後‐
「なあブン太。」
「なんだよぃ?ジャッカル。」
「仁王も幸村もなんだかこの世の終わりみたいな顔してたな。」
「あの2人は花子が大好きだからな。」
「確かにな。」
「噂をすれば仁王!」
「…ブン太とジャッカル。」
「仁王大丈夫か?」
「…俺は大丈夫じゃ。じゃが花子は…。今頃花子が苦しんでると思うと…。花子大丈夫じゃかのぅ…。」
「そんなに心配なら見に行けばいいだろぃ。」
「…それがのぅ…。朝花子から来たメールに書いてあったんじゃ。学校サボってお見舞い来たら俺のこと嫌いになるって…。」
「さすが花子だな…。」
「花子会いたいぜよ…。花子が心配で…会えなくて寂しくて死んでしまいそうじゃ…。」
そう言って仁王はふらふらした足取りでどこかへ消えていった…。