テニスの王子様 仁王の双子姉

□テニプリー一章ー
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今日は清々しいほどの晴天。私はその暑さにうなだれる。


「あ―暑い」


蓮「それ、5分ごとに言ってる」


「だって暑い」


蓮「分かったから暑い暑い言うな。余計に暑くなる」


「う゛〜〜〜〜〜」


ちなみに今の時間は三時間目が終わったところ。
そして私の席は、窓際の一番後ろというとてもいい席なのだが、日射しが強すぎる。蓮は私の前の席だ。


蓮「ほら、後一時間で昼休みなんだから」

「うん……」


私は最後の力を振り絞って授業を受けた。(大袈裟な……)




キーンコーンカーンコーン


「よし。蓮!行くよ!」


蓮「はいはい」


私たちは弁当を持って急いである場所へと向かう。その場所とは……


「涼しい〜やっぱ生徒会室は快適だね」


蓮「そうだね」


生徒会室である。生徒会室にあるクーラーを二人じめできるからとても涼しい。

だから私たちはいつもここで弁当を食べている。
ホントは使っちゃダメだけど、校長を脅し(ゴホン)説得して使わしてもらっている。


その後、二人で黙々と弁当を食べていると

ガチャッ


戸が開いた。

入ってきたのは

柳「またここで食べていたのか」


呆れるように私たちを見る柳。


「だって涼しいじゃん」


私の言葉にうなずく蓮。


柳「ハァ…まぁいい。こっちを使わしてもらうぞ」


そう言って柳は私たちの向かい側に座り、パソコンを使う。


カタカタカタカタ


キーボードを打つ音が生徒会室に響く。


カチャ


「ごちそうさま」


私は蓮より先に食べ終わる。


「次私でないから先生になんか言っといて」


蓮「りょーかい」


私は、蓮に許可をもらったから生徒会室をでようとする。だが、それを柳が許すはずがなく


「柳……何かなこの手は?」


柳は私のシャツをつかんでいる。


柳「俺がサボりを許すとでも?」


「許してくれるでしょ?」


柳は、まぁ優しいところがあるから許してくれると思う。


しばらく柳と視線をぶつけあう。


柳「……わかった」


折れたのは柳だった。


「やりい!!」


柳「ただし、六時間目には戻ってこい」


私はそれにうなずいて生徒会室をでた。
むかうところは屋上。
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