惑う心 〜Another story〜

□気にくわない
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「今日から暗部に入ることになったうちはイタチじゃ。暗部名は“黒炎”」


俺はとうとう暗部に入ることになった、今は、その顔合わせで広間にいる。まぁ、全員お面をしているから顔はわからないけど…


『よろしくお願いします』


俺は一礼する。そこに聞こえてきた暗部の人たちのざわめき。


「うちはイタチって…うちは一の天才と言われているあの!?」


「まだガキじゃないか」


「静かにっ!!」


三代目の声で、すぐに広間は静かになった。


「イタチはしばらく銀孤とツーマンセルを組んでもろう。では、銀孤以外…散!!」

一瞬のうちに暗部たちは消えた。


「さて…銀孤、何か言いたそうじゃな」


三代目が目を向けた先には、暗部なのに目立つ銀色の髪をした男。


「当たり前ですよ。何でオレなんですか…足手まといが増えるだけでしょ〜」


男はそう言いながら近づいてきて、俺の前で止まった。
相手の方が高いから、俺は必然的に顔を見上げる形になる。
なんか…イラつく。


「それに、こんなひょろいし…顔も女みたい」


ブチッ


『あなたこそ、俺の足を引っ張らないで下さいね』


「なっ!?」


『顔は母に似ただけです。というかあなたの顔も見せて下さいよ』


「嫌だね。何であんたに見せないといけないの?」


『あ、すいません。そんなに見れない顔なんですか?それで俺の顔に嫉妬とか?…フッ』


この口論は三代目が止めるまで続いた。

とりあえず思ったこと…こいつ



気にくわない
 

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