神の申し子

□神の申し子 六章
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一時間ほど前、鳴海はクラスのみんなを校庭に連れてきていた。

「鳴海先生ー、今日って何かあるん?」

「んー、それが僕らも知らされてないんだよねvただ重要な発表があるとかvV」

「...聞いときなさいよ。」

「...あははv」

ぽそっと呟いた蛍に鳴海は冷や汗をかいた。

蛍、黒いよ...(汗)鳴海先生顔引きつってるって。

「ほ、蛍...。あー、でもほんとになんやろ?...楽しい事やったらいいな、蛍!」

「...そうね。(金儲けができるならいいわね)」

副音声ーっ!怖いって...まぁ、蛍なら(...以下略)。

「あっ...もうみんな集まってるみたいだから早く並んじゃおうv飛田くんよろしくねvV僕達教師は前に集まる事になってるから。」

「あ、はい!分かりました。...みんな!並んでー...」

委員長の声でクラスの半分ぐらいは並んだ。でもやっぱり半分がなぁ...あ、でも委員長の説得で渋々並び始めた!すごいな委員長。すごいぞ委員長。...んー、黒猫が前にいるからか?

棗はスペシャルと言う事で朝からクラスにこなかった。そのため棗のとりまき達は静かだ。

「(さぁ、もう一人の俺。ちゃんとやれよ。ここからが本番なんだから。)」

蜜柑は人しれず笑う。

「蛍!蛍はなにがあると思う?」

「そうね...噂によると危険能力系の総隊長と副隊長が決まったらしいわね。今日はそのお披露目らしいわ。」

「へぇー...蛍よう知っとるねぇ。...ところで総隊長ってなんなん?」

蛍情報つかむの早いよ。またアリスで作ったメカでやったのか?でも俺が総隊長になったってことは危力の生徒と初等部校長とペルソナしか知らないと思うんだが...無茶するなぁ。

「総隊長って言うのは危険能力系のトップのこと。副隊長って言うものは他の能力系には無いけどね。まぁ、他の能力系は総隊長って言い方もしないけど。」

「ふむふむ。...蛍、能力系って言うのは?」

「...まだ教えてなかったかしら?能力系はこの学園のアリスを四つ、正確にいうと五つに分けたもので"能力別授業"っていう授業で必要な肩書きよ。一つ目は潜在能力系。メジャーな超能力が集まっているところ。委員長とか心読み君とかはここね。」

「あとセリーナ先生もここなんだよ。セリーナ先生は鳴海先生や岬先生の先輩なんだって。」

蛍の説明に委員長が補足した。委員長仕事大変そうなのにこっちまで意識してくれてたのか。ありがたい。
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