神の申し子
□神の申し子 三章
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「よし、じゃあ行くか。あぁ、面はしといた方がいいか。『夕闇』もつけとけよ。」
そう言った俺は自分にかけていたアリスをとき、本来の姿に戻り面をかぶる。夕闇は髪の色を変え面をかぶる。
俺は狐の面、『夕闇』は白猫の面だ。
そして瞬間移動のアリスで初等部校長の部屋に飛んだ。
ーシュン
「...っ!誰ですか?」
いきなり現れた俺たちに警戒心をあらわにする初等部校長。
それを面のしたで薄く笑い話かける。
「俺の名は『暁』。」
「私は『夕闇』と申します。」
「今日はあなたにいい話を持ってきたんだ。聞きたくないか?」
「...!あなた達が噂の『暁』と『夕闇』ですか。...いいでしょう、話を聞きます。」
初等部校長は俺と夕闇をソファーに座らせた。
「それで話というのは?」
「あぁ。今日はあなたと取引をしようとね。」
「取引...とは?」
「俺と夕闇があなた達危険能力系に入って任務をしてあげようとね。」
「それは喜んで頼みたいものですが、何か条件があるのでしょう?」
「理解が早くて助かるよ。俺が出す条件は三つ。一つは俺と夕闇をここの生徒にする事。ただし、俺と夕闇は授業には出ない。二つ目は俺と夕闇を危険能力系の総隊長、副隊長にする事。任務は俺達がほとんどやる。最後、三つ目は今井蛍に手を出さない事。これだけだ。」