神の申し子

□神の申し子 五章
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次の日、俺は蛍が起きる前に目が覚めたので蛍を起こさないようにして夕闇の部屋に行った。 

「やっぱ豪華だよなぁ、なぁ夕闇?」

「そうですね。昨日のうちにいろいろ試して見たんですけど、ここだけで生活できるような感じです。」

「...星なしとかシングルの人達のとこをもっとマシにしたらいいのになぁ。」

俺が部屋にきた時既に起きていた夕闇と話す。だがそろそろ蛍が起きそうな時間帯だ。もう帰らなければ。

「じゃあな、夕闇。また後で。...そうそう盗聴器類はずして置いたか?」

「はい。私の部屋はもちろん、暁様の部屋のものもとっておきました。」

「流石夕闇。ありがとな。...じゃ改めてまた後でな。」

「はい、いってらっしゃいませ。暁様。」

微笑みあい、すぐに部屋に戻る。蛍は...まだ起きていない。でもあと数分で起きるかな?

「まぁ、着替えとくか。」

昨日鳴海先生に貰った制服に着替える。...スカートは履きなれない。今までずっとズボンばっかりだったから足がスースーする。スパッツとかはいたほうがいいのか?

そう思っても持ってないし。あはは、無い物ねだりだったよ。

「...蜜柑?早いのね。」

「蛍!おはよう!」

蛍が起きた。やばい!焦った焦った!

切り替える。"佐倉蜜柑"を演じる。

...ていうかもうすぐ登校時間じゃね?蛍よく間に合うなぁ。もしかして自分のアリスで作った機械でも使ってんのかな?もしそうだとしたら俺おいていかれるんじゃね?やばいじゃん!蛍を急がせなければっ!

「蛍!もうすぐ時間やないの?早く学校行こう!」

「そうね、行きましょうか。...いつもはもっと遅いんだけど。」

ぽそっと蛍がつぶやいた声が聞こえた。アブナカッタ。真面目に危なかった。この調子だと遅かったら置いていかれる感じだったよ。俺の予感的中だよ!
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