神の申し子

□神の申し子 四章
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あの後教室前に居た蛍達に追いついた。
教室にはいるのかと思ったらもう中には誰もいないらしい。授業が全部終わって部屋に帰ったって...。ちょっとーーー俺が帰ってくるとか思わなかったのかよ!!

...もう、いいや。まぁ明日会えるし。驚くだろうなー...ククッ

「蜜柑ちゃん、今日は今井さんと同じ部屋に行ってくれる?」

鳴海先生の提案。先生ナイスッ!

「分かりました!!蛍...うち、行ってもいい?」

蛍が鳴海先生を見てから俺を見て...溜息をついた。

「はぁ、しょうがないわね。蜜柑、今日だけよ。」

「蛍、ありがとう!!」

俺は蛍に抱きついた。そんな俺を見て蛍は微笑んでから撫でてくれた!うん、やっぱり俺が夕闇を撫でる癖がついたのは蛍の影響だと思うな。なんか、安心する。やっぱり蛍は俺の大切な人。俺にとっての光であり希望。



大切な蛍だから、頼れない。
こっちの世界に巻き込みたくない。
だから...

「...ごめん。」

何も言えない俺を許して。



俺がつぶやいた声はホタルには聞こえなかったようだ。それで良いんだけど...。


こうして俺は蛍の部屋に、委員長は自分の部屋に、鳴海先生は職員室へ帰って行った。

「うわ、ひろっ!!これが蛍の部屋なん?!」

「そうよ。私はトリプルだから他の人よりも広いのよ。そういえば蜜柑の星階級決まってないわよね。どうするのかしら?」

「...なぁ蛍、星階級ってなに?」

"佐倉蜜柑"として始めて聞いた単語だよな?聞いといた方が明日楽かも。あの女の子...パーマ?が突っかかってきそうだし。

「星階級って言うのは簡単に言うとアリスレベルや生活態度なんかを総合した評価のシステムの事。評価は4段階あって星の金バッチで表されるの。上から順にトリプル、ダブル、シングル。幼い子は星なしって子もいるわね。そしてそれとは別格にスペシャルっていう最上階級があるわ。スペシャルは滅多にいない天才中の天才しかもらえないけど。初等部では日向棗がそうね。初等部は基本シングルとダブルだから。」

「へぇーそうなんや。ん?そういえば蛍ってトリプルなん?!凄いわ!」

「委員長もよ。」

おぉ、蛍すげぇー!委員長も凄いな。初等部でトリプルか。将来有望なんだな。
...それにしても黒猫スペシャルか。危力だし、あの事件もあるからかな?
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