神の申し子
□神の申し子 ー序章ー
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闇の中に一筋の光がさした
あの時の貴方の存在は私にとって神様みたいな存在だった
アリスという力のせいで誘拐された私はどこかに閉じ込められてしまっていた
アリスを使おうとしても無理矢理制御ピアスをつけられて力が出なかった
そこに近づいてくる数人の足音
絶望に包まれた
そして扉が開き男達が入って来た
私に向かって手が伸ばされる
抵抗しようと無我夢中で男の手にかぶりつく
怒った男は私を殴ろうとして振りかぶった
バキッ
...しかし殴られたのは私ではなく男の方だった
驚く私をよそに男達は男を殴った相手に向かって武器を構えて攻撃しに突撃しにいく
しかしその相手は男達の攻撃をものともせず一人一人を一瞬で殺していった
ーそれはまるで闇の中を舞う蝶のようにー
男達を殺った人物は私に近づいて来た
しかし私の中にあるのは恐怖ではなく...歓喜だった
私の様子に気づいたのかその人物は口を開く
「...一緒に来るか?」
私はその問いかけに迷いもせず頷いた
「...はい!」
その言葉を聞いて相手はかぶっていた狐の面をとって微笑んだ
「俺の名前は『暁』。お前の名前は?」
「私の名前は....!」
この時1人の人間が生まれた
名前は『夕闇』
彼女は『暁』の横に立つ最初で最後の人物になった