神の申し子
□神の申し子 六章
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「二つ目は技術系。名前の通り何かを作ったり研究したりして生まれるアリスのクラスのことね。私はここよ。」
「私たちも技術系なの。」
「技術系は我が道を行くっていう子が多いって言われるんだ。」
蛍のあとに野々子、委員長と続ける。我が道を行くねぇ...うん。蛍らしい。
「三つ目は体質系。フェロモンや体質に関係するアリスのクラス。鳴海とかルカ君がここにはいるわ。」
「正田さんも体質系だよ。...それに噂によれば歌手のレオも体質系だとか。」
パーマねぇ。うーん、パーマって犬猫体質っぽいんだよね。...というかレオ?どっかで聞いたことあるような...。どこだったっけ。
蜜柑が密かに悩んでいる間も蛍は話す。
「四つ目は特別能力系。さっき言った三つに当てはまらない子を集めたクラス。いろいろなアリスがいるわ。蜜柑、あなたも多分ここよ。」
「...へっ?うちが?あ、でもいろんなアリスがあるんやろ?楽しみや!」
うん、楽しみ楽しみ。自分で使うのと人が使うのってやっぱり違うからなぁ。...蛍と離れるのは嫌だけど。
「まぁ、蜜柑なら大丈夫でしょうね。...五つ目は危険能力系。学園側に能力の性格やパワーが危険と判断された子が集められて作られているクラスよ。ここに日向棗がはいるわ。」
...黒猫。それによーちゃんとのばら達。みんな(...?)いいやつなんだけど。
今はしょうがないか。
後はもう一人の俺に頼むしかないんだから。
「(俺は"お前"でもある。もう一人の俺。無茶はするなよ。)」
「...そんなところかしら?わかった?蜜柑。わからないって言っても私はもう説明しないわよ、疲れるし。」
「分かってるって!大丈夫、理解したで!」
俺が蛍の話を聞き逃すわけないって!ま、知ってる事だったけど。
「説明ありがとな!蛍、委員長、野々子ちゃん!...もうそろそろ始まるみたいやな。静かにしといた方がいいやろか。」
「どういたしまして、蜜柑ちゃん。うん、そうだね。そろそろ静かにしよう。」
舞台の方で動きがあったようだ。
さぁ、お披露目の開始だ。