歌劇小説2

□ロマンチストヘタレ攻め台詞10
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1.「君のためならどこへでも」





「ねぇ、マサ………。どうしていつも文句言わずに買ってこれるの?」


「へっ?なにが?」


「だから、こういうの!!」



馬場が中河内にみせたのはシンプルなチョーカー。


実はこれ、2、3日前に「これ欲しいな」と冗談で言っていたのを本当に買ってきたのだ。

別にこれが初めてな訳ではなく、日常茶飯事だった。

かなりのハードスケジュールのはずなのに嫌そうな素振りを全くしないで、むしろ嬉しそうに買ってくる。

久々の休日のときも、いきなり何か飲みたいといえば買ってくる。俳優の自分と違い、ダンサーの彼の方が疲れているはずなのに………。


いつも不思議だった。

何故彼は自分の我が儘をこうも叶えてくれるのだろう?





「なんでいつも欲しいっていったら買ってきてくれんの?」


「だって、ばーちょん欲しかったんでしょ?」


「だからって……!!忙しいくせになんで…?なんで我が儘聞いてくれるの……?」


「なんでって……好きだからに決まってるだろ?」



中河内は当たり前のようにいう。



「だからって…!!」


「それにね、ばーちょんに喜んでもらえるなら、それくらい俺にとってどうってことないんだよ?」



中河内が馬場の言葉を遮る



「疲れてたって、ばーちょんが笑ってくれたら疲れなんて吹き飛ぶしね。ばーちょんどこか遠くにいても、会いたいって言ってくれれば何処へでも駆けつけるよ?


なんなら…」



中河内は馬場の顔をのぞき込んだ。



「ばーちょんのためになら星も取ってきてあげるよ?」



ニッコリ笑っていう彼の笑顔があまりにも男前で


恥ずかしくて馬場は



「ばーか…」



と顔を真っ赤にして呟いた。

















‐あとがき‐
オチ微妙ι

マサはばーちょんに甘々。ばーちょんはマサにツンツンデレ。

ばーちょんは旦那が大好きなんだけど、もったいないと思ってる。

マサは嫁大好き。君のためならたとえ火の中水の中。



何処へでも行くよみたいな内容だとありきたりかと思って変えてみたけど、結局入っちゃったなぁ〜。
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