マベミュ学園
□第2話 学園七不思議
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ある日の学園の放課後
斎「(チーン)」
河「お疲れ様です。全部完了だね。」
兼「始めからちゃんとやってりゃいいのに…。」
屍のように動かない斎藤の脇にはチェックされた書類の山が出来ていた。
何故こんなことになったのかというと、溜めに溜めた書類を放っておいたらかなりの量になってしまい、「明日までに仕上げてね。」とキメル先生に笑顔で言われて、会長を縛り上げて書類整理させたのだ。
城「そっち終わった?」
八「うん、終わった。後は滝川先生に提出すれば終わりだよ。」
池「議案書作りも後は閉じるだけだし、今日中に終わりそうだね。」
書類整理の間、総会のための議案書作りを進めていた方も順調だった。
鯨「じゃあ、俺たちで持っていこうか。」
鯨井が言っている俺たちとは、生徒会の二年生の事である。
相「この量持ってくのは時間掛かるよね…。何往復するかな?」
荒「俺手伝うで鯨ちゃん!」
鯨「ありがとう荒やん。」
中「(バーン!!)俺も手伝うよばーちょん!!」
馬「なんでいんだよ。」
タイミングを見計らったかのように八神、兼崎、馬場以外のH組がやって来た。しかも、鎌苅と伊礼までいる。
兼「お前ら部活終わったなら帰れよ;」
桐「心優しい俺からの差し入れいらねえの?」
大「お金出しだのジュタ君とケンケンさんと彼方さんじゃん。」
小「むしろ、なんか買えってせびってたし。」
伊「翔馬〜!俺も手伝うよー!!(ムギュ)」
池「暑苦しい。」
鎌「お疲れさん。差し入れやで〜。」
河「健ちゃんありがとう。」
斎「よし、じゃあ休憩タイム!」
いつの間にか復活した斎藤。
騒がしくなった生徒会室でつかの間の休憩時間がとられた。
桐「そういやあ知ってるか?学園七不思議。」
休憩中に桐山が言った一言。これが恐怖の始まりだったのかもしれない。