歌劇小説
□そうだ遊園地に行こう!!
2ページ/7ページ
「わぁい!!じゃあさじゃあさ、一緒にジェットコースター乗ろうね!!」
「お化け屋敷も!!」
「うん、いいよ(ニコッ)」
「お化け屋敷は俺とペアな」
「なに言ってんの。怖がりNO2は引っ込んでなよ。ていうか、工くん来ないって言ったじゃん」
「言ったか?」
「言ったよ、バリバリ言ってたよ」
「まぁ、いいじゃん。過去は振り替えんな」
それほど過去じゃありませんよっと晃二は心の中でつっこんだ
「……分かりました。ありがとうございます。俺も行く」
「用事はいいの?」
「あぁ、別の日で構わないらしいから」
この時みんなは心の中で「チッ」っと舌打ちしてたことでしょう
「でも、1人行かないみたいだし」
あれっと鷲見が指さすと、1人暗い健太が机にうつ伏せていました
「そりゃあ……ねぇ?」
「あんなにハッキリと行かないって言っちゃったら…ねぇ」
そりゃあ、今更行くなんて言えませんよ
ですが、龍之介は健太の傍に来て
「健ちゃんは行かなの?」
「…行きたいけど」
「じゃあ行こうよ!それに俺…健ちゃんいないと寂しいよ」
寂しいよ…寂しいよ…寂しいよ…寂しいよ…(エコー)
「行く!!俺も行くで!!」
鎌苅健太、龍之介の『寂しい』の一言で、もうなんか吹っ切れたらしい
―――――――――――――――
回想終了