歌劇小説
□年下の不安
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「龍くん」
「なに?」
2人しかいない空間
「……何でもない」
「?」
誰もいない 誰もいない
いるのは俺と君だけ
ここなら安心だ
誰も君を捕らない
誰も君を見ない
少し移動して、龍くんの傍による
フワリと香る龍くんの匂い
読んでいる本を捲る指
文章を追っていく瞳
たまに揺れる漆黒の髪
全部俺の
俺だけが間近に見れる
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