歌劇小説
□愛犬と天然と嫉妬と…
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「あ〜クソォ!!!」
『ボスッ』
近くにあった、ソファーの枕に八つ当たりをしまくる
「龍のやつ…」
別に誰かに怒っとるわけじゃないけど……
「少しぐらい気付やアホォ」
『ボス…ボス……ポフ…』
段々と頭も冷えてきて
落ち着いてくる
「酷いこと言うてしもうた…」
『龍なんてもう知らん!!』
さすがに言い過ぎたかぁ…
「………………」
謝りたいけど、意地張ってしまうのは悪い癖やなぁ
『クゥ〜ン…』
「メル?」
部屋から降りてきたのか、リビングの入り口にメルがいた
「何しに来たんねん」
いつもより声を低くしていう
『キュ〜ン………』
うなだれながらメルは俺のズボンの裾をグイグイっと引っ張る