ミニブシ絵本

□信州のお蕎麦。
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清正くん「あっ!!慶次殿、もうこちらに着いていたとは。訪問に気付かず申し訳ない。…………ん??…あぁぁぁぁ!!!!(@Д@;)」
慶次くん「どうした?なんか、俺の顔に何か付いているのか?」
清正くん「何と言うことをしたのだ!!慶次殿!!あのお蕎麦は、秀吉様の昼食だったのだぞ!!」
慶次くん「そうだったのか。すまねぇな。遊びに行く事を秀吉殿に伝えてたから、てっきり俺のために用意しているものなんだと思っていたぜ。でも蕎麦ならもう一度茹でればいいじゃねぇか。けちくせぇ事言ってるなよ」
清正くん「それは、だたのお蕎麦じゃないのだ。その蕎麦は、幸村殿がわざわざ信州から送ってくれた地元のお蕎麦なのだ!叔父貴がとても食べるのを楽しみしていたのだ」
慶次くん「えぇ!!まずい事しちまったな。しかし、食べちまったもんをもとに戻す事はできねぇし…」


秀吉くん「慶次殿、もう来ていたのか。清正、慶次殿の分の食事の準備を頼むぞ」
清正くん「いえ…あの…そ、それが………」
秀吉くん「どうした清正。客人を待たせるのは失礼………あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!(@□@;)」
慶次くん「(ヤバイ!気付かれちまった…)」
秀吉くん「こ、これは、どういう事だ…わ、儂の蕎麦が……ゆ、幸村殿がくれた信州の蕎麦が……」
慶次くん「その…すまねぇ。秀吉殿が俺のために用意したものだとばっかり…」


秀吉くん「わぁぁぁぁん!!儂の蕎麦がぁぁぁぁぁぁ!!(ToT)」
清正くん「叔父貴!!待でござる!!慶次殿、遊びに来て頂いて、大変申し訳ないが、少しここで待ってもらえぬか」
慶次くん「あぁ」
清正くん「待でござる。叔父貴〜!!」
慶次くん「悪い事したなぁ〜」

しばらくして……。


慶次くん「あれで、許してくれると良いんだがなぁ〜。また、今度ゆっくりと遊びに行くとするかなぁ」


秀吉くん「わ、儂の蕎麦が……幸村がくれた信州の蕎麦が……食べ物の恨みは深いぞ……ブツブツブツブツ………」
清正くん「秀吉殿、いつもまでもそんなところで拗ねてないで、慶次殿も来ているのですから」
秀吉くん「…………」
清正くん「ちゃんと、幸村殿に説明をすれば、もう一度、お蕎麦を送ってもらえるはずでござる」
秀吉くん「…………うむ…」
清正くん「慶次殿を部屋で待っていますから、行きましょうぞ」
秀吉くん「うむ…」


清正くん「どうやら、慶次殿が用意をしてくれたようでござる」
秀吉くん「凄いな。雪鍋じゃ!!」
清正くん「慶次殿の置手紙が…え〜っと、知らなかったとはいえ、蕎麦を食べてしまってすまなかった。お詫びとはなんだが、鍋を作ったので良かったら食べてくれ。と書いてあるでござる」
秀吉くん「清正、鍋を食べたら慶次殿に文を書くぞ」
清正くん「何と書かれるのですか?」
秀吉くん「いつでも遊びに来い。食事を用意して待っている。と」

おわり
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