奉献之文

□異・山月記
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臀部から駆け巡る痛みに目を見開き短い呼吸をしていると、左近が汗で張り付いた髪を掻き上げ、首の付け根、肩に近い部分に噛み付いた。


「ふ…あ、はっ、あっ…ああっ!」


耳には噛み付いた口の隙間からふーふーという吐息と、喉からはごろごろと雷音に似た音と混じりそれら野性的なものとは対するような愛らしい鈴の音が聞こえる。


「んっ…はあっ、ああ…!」


「好い声ですな…左近の好きな声です」


「馬鹿…者!あっん!!」


腰を捕まれ、律動が開始された。左近が腰を打ち付ける度に卑猥な水音と共に清らかな鈴の囁きが熱狂を帯びた部屋に響く。



「んぐっ…あっ、んあっ!ああっ!左、近!」


「殿、…」


普段なら巧みな満ち引きを繰り返し三成を絶頂まで導いてくれるのだが今宵は違う、
引く事は無く、ひたすらに奥へ奥へと巨雄を捩込んでいく。


「…あっ!左近、はあっ!やっ…!!」



一番悦い所をひたすら突いてくる。
腰が砕けるかという程の衝動に羞恥も砕かれ三成はただ鳴禽のような嬌声をあげ、肩に縋った。


「あくっ!はっあ、あ!左近…さこん!」


「ふ……!」


覆いかぶさる逞しい体がびくりとすると、三成の胎内は暖かいもので溢れる。


「さこん…!」


連られて三成も白濁の欲を己の腹や着物、傷のある精悍な男の体を汚した。












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