奉献之文
□異・山月記
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「はっ…あっあ!ん…!」
ざらつく舌で転がすとびく、と体が跳ね、堪え切れない嬌声が部屋に響いた。
布越しにも互いのモノが熱く脈打つのを感じ、押さえていた細い手首から戒めを解き放つと片手でもう一方の突起を弄び始めた。
「ひっ…く…はぁ…あっ、あぐ!」
与えられる快感を拒否しようとしているのか耐えられず悶えているのか三成は首をぶんぶんと振る。
青い畳に明るい髪の色がよく映え、左近の情欲をそそる。
三成が制止を求める声がした気がするが、構わずやや鋭くなった犬歯を可憐な赤い実に立てると下で喘ぐ麗人は腰を浮かせふるふると身震いをした。
ちろと視線を三成の下肢に向ければ案の定股間付近の袴の色が濃くなっている。
ちゅぽんと音を立て胸の突起から口を離し耳をぴくりぴくりとさせながら、にやにやと下で吐精の余韻に浸っている三成を見詰めた。
「っは…はぁ…左…近」
「殿、左近はまだ熱がとれません」
と言い、左近は三成の袴を破かんばかりに脱がせると、中の褌も袴同様引き剥いだ。
三成のモノは一度欲を吐き出したばかりなのに再び己の吐いた欲で淫らに濡れた頭を持ち上げ始めていた。
「あ!…くぅぅっ!左近、痛…」
ぐいぐいと指を後腔に挿し入れたかと思ったら直ぐさま引き抜かれる。
突拍子も無い動作に頭を上げ、ぼやけた視界で三成が捕らえた物は雄々しく猛る自身を取り出している左近の姿であった。
まさか
まさかあの程度の解し作業で左近自慢の大筒を小さな口に挿れようと言うのか。
獣欲で膨張した左近のモノは血管が浮き出て鼓動まで聞こえそうな程凶暴なモノになっていた。
三成の白い面が一層白く、青白い色に変わっている。
「左近…!待て!!待……ああああっ!!」
「これ以上は堪え切れませんな…」
有無を言わさず左近は巨大な雄を三成の小さな入口へ挿し込む。
小さな固い入口はめりめりと悲鳴を上げた。
「左近…!ふっ…痛、痛ぁ…!」
大粒の涙が三成の頬を伝い流れてゆく。
「くっ…」
痛みさえも彼の男から与えられれば快感に変わるのか。痛みの中にある不思議な快楽に混乱していると縞模様の尾が畳を打つ音が聞こえた。
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