駄文
□手解き、心解き
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〜♪♪〜
一段強く弾く。
音曲は終わりを告げた、
「…どうです?殿」
「……すまん、聴いていなかった」
途中から音は響いてはこなかった。
琴を奏でる彼の者の楽しそうな表情に、舞うかのような指に目が奪われていたのだ。
「いえいえ…殿に聞かせるには恥ずかしい腕です…それに」
「それに…何だ?」
「殿の穏やかな顔が見れたので左近は満足です」
「……していたか…?」
「はい、それはもう観音様のような表情でしたよ」
むっ、とした表情をする。三成は機嫌を悪くしたようだ、
左近は思った事を言ったのだが、どうにも三成は人の言葉を疑わずにはいられない性分らしい。
「……怒りました?」
案の条、不機嫌な時に出る鼻をならす癖がでている。
「もう一度弾け。そうしたら許してやる」
足を投げ出し、扇を開いたり閉じたりさせている。
「どうした?」
素直でない主の素直でない言葉が可愛いと思うのは病なのか、
自然、顔は綻んでしまう。
〜♪〜♪♪
「では、」
再び、優しい曲が流れてゆく。
唯一人、愛しい人の為に。
後書き
◎スランプ絶好調です!!(どっちや)
左近は何でも器用にこなせるんだよ〜、殿は蝶々結びも出来ないぶきっちょ何だよ〜(←私も出来ない)と言いたかったが為の小説。
文才の神様…どうか私めに文を纏める力をっ!!
因みに〇左近がお琴を持っていた理由は、誰か(誰やねん)に調律を頼まれたって事でお願いします(土下座)
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