駄文
□上様★御懐妊☆
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瞬間、より一層冷たい目をして肩に置いた手を引く三成、キョトンとしている幸村。
「妊娠て…一人じゃ出来ないんですよ?」
切れ味鋭い幸村のツッコみ(本人無自覚)に良く言った、と内心親指を立てる。
「そもそも男は妊娠しませんよ?」
と三成の背後から声を掛ける(ツッコむ)聞き覚えのある低い声−
「左近!良かった!(ツッコみを)頼む!!」
西軍唯一(作者意見)のツッコみ職人、島左近
「そのポジション、正直重いですけど殿の為−…」
小さく、呪文のように繰り返し、自分に言い聞かせる、哀しき、中堅管理職−
「三成!女の子なら三子!男なら兼三にしよう!!」
「何で俺の子決定だ」
「そうなんですか?三成殿」
「兼続と子作りするなら俺は柿を食べる」
「なら幸村!!大事に育てよう!!」
「子供の作り方知らないのに出来る訳無いでしょう」
「(ツッコみ)お見事でございます!!」
「ならばこの子は誰の子なのだ…」
「想像妊娠じゃないか?」
「殿−…それ、すごく気持ち悪いです」
「確かに想像なら何度妊娠しているか分からんな」
「妊娠しているか!?妊娠させてるじゃなくて!!?」
言葉の微妙な違いが分からない幸村は小首を傾げている。
「私はどちらでもイけるぞ!!」
「何!?この凄い、尋常じゃない変態性癖!!?殿ー!!もう兼続殿と遊んじゃいけません!!」
「幸村も、もう目を合わせてはいけないぞ?」
「でも…」
「そうですよ!?視線で犯されます!!」
「この子の父親は−」
「あんたも父でしょ、男なんだから」
「そもそも何故妊娠なのだ?腹下しとかでいいじゃないか」
「し、しかし腹を蹴るようなこの感じは…」
「寄生虫だ」
「腹食い破ろうとしてるんじゃないですか?」
「昔の某悪魔払いの映画のようですね!」
「幸村殿…本当はお幾つですか?」