駄文

□はちす葉の露珠
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背中に回り上掛けの上から華奢な体を抱きしめる。
大丈夫、温かい。


「殿」


「?」


絹糸のような柔らかな髪が頬を撫でる。





「殿の汚い所は全て左近が引き受けます」


「左近…」


「左近が殿の半身なら、殿は左近の半身です」



「……」



「左近の綺麗な所は全て殿に預けます」




「ですから、殿の汚い部分は全て左近にお任せを」



「左、近」


涙が零れる。嬉しいのか、悲しいのか。





「寒いとは…熱が出るのやも知れませんな。もう少しお眠りなさい」




「ん…眠るまで…このままではいけないか?」



にこ、と笑って見せると、安心したのか三成と深い仲の者しか分からない笑みを見せた。



「どうぞ、お休み下さい…」














−はちす葉の珠の如き、清らかな彼の人の為なら、
左近は−







泥にでも、鬼にでもなりましょう。






そう小さく三成の耳元で囁いた。





後書き
◎ギャグの後のシリアスは難しい…頭沸いてるので切り替えが上手くいかないんです。何となく清らかな物=三成、のイメージが最近定着しつつあります。頭の中すっかりサコミツという桜が満開でございます。あーぁ病気だ病気!!(私が)
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