駄文

□花は桜木、人は武士。
5ページ/5ページ

「殿の事……待っています…」


「嫌だ」


「仕様が無い人…だ」




優しく髪を梳く、大好きな人の、大好きな手



「…死ぬな」


「酷い人だ……左近の…覚悟を揺らがせるとは」


「お前が死んだら生きて行けない」


「…殺し…文句ですな」


彼が死んだら、きっと自分は恨む、





安穏とした世に生きる、人を、自分を、何もかも





亡霊のように恨む。



「こんなに想っているのに…」


想い合っているのに、願っているのに−


煙火は、風に流され、消され、





今、世は平らになる−




そして






一つの華が、風に散る−…




後書き
◎どうでしょう…?私自身はあまり死ネタは好きではないんです。(本気で凹むから)だから話しの最後も生死は曖昧にしました。「何この中途半端なオチは!?」と言う方、御免なさい。「子狐〇レン」のCM観ただけで泣ける、涙腺ユルユルな管理人なんで…。好きな子には幸せになってもらいたいですし。
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ