駄文
□花は桜木、人は武士。
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「殿の事……待っています…」
「嫌だ」
「仕様が無い人…だ」
優しく髪を梳く、大好きな人の、大好きな手
「…死ぬな」
「酷い人だ……左近の…覚悟を揺らがせるとは」
「お前が死んだら生きて行けない」
「…殺し…文句ですな」
彼が死んだら、きっと自分は恨む、
安穏とした世に生きる、人を、自分を、何もかも
亡霊のように恨む。
「こんなに想っているのに…」
想い合っているのに、願っているのに−
煙火は、風に流され、消され、
今、世は平らになる−
そして
一つの華が、風に散る−…
後書き
◎どうでしょう…?私自身はあまり死ネタは好きではないんです。(本気で凹むから)だから話しの最後も生死は曖昧にしました。「何この中途半端なオチは!?」と言う方、御免なさい。「子狐〇レン」のCM観ただけで泣ける、涙腺ユルユルな管理人なんで…。好きな子には幸せになってもらいたいですし。