駄文
□桜、散ル華。
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「ここだ。」
声を掛けるとコチラに気付いて、向かってくる
「はぁー…何やっているんですか?殿。」
「何だ、このプレイは左近殿の仕業では無かったのか?」
「兼続殿。」
「名を呼ぶと変態が染つるぞ。左近。」
「私は左近殿も変態とか言う御病気だと思っていました。」
天然はたまに、チクりと−本人自覚無し−人の心を刺す。
「確かにな。」
「先日も三成殿は感度が良いとか、おねだりされるのが堪らないとか言ってました。」
「…左近…。」
一瞬、まずい、と思ったが、お仕置き中の三成はあそこから降りてこられない事に気が付いた。
ねねに頼まれ、三成を降ろして来てくれ、と言わていたのだ。
左近を睨みつける三成の顔は、花のような先程の様子は影も無く、きりきりと目を吊り上げ、まさに般若のようになっていった。
「…そんな事…本当に言ったのか?。」
「えぇ…まぁ…。」
大丈夫だ。
「三成程のツンデレ相手では苦労するだろうに。」
「でも、そこが好いんですよ。」
「解るぞ、その気持ち。」
「何ていうか…普段は高飛車で、扱い辛いんだけど、床では俺でないと駄目みたいな…鳴いて縋ったりされると…。」
「兼続殿がいつも言っている【萌え】と言うやつですか?」
「いや、幸村。これは萌えではなく、漢の浪漫だ。」
はぁ、と返事はしてみたものの、幸村は意味を理解はしていない。
漢の浪漫談議に華を咲かせていると…
ぶちり、