企廓書庫
□人の家を訪ねる時は事前連絡を怠るな
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小「この葱を耳の穴に突っ込めば風邪なんざたちどころに「治るかぁあ!!」
佐「風邪じゃないし!微妙に違うしっ!!アンタ瀕死の人間を笑い者にする気!?」
小「じょ、冗談に決まってるだろうが…」
佐「嘘だねっ!次はごぼう出そうと思ったでしょ!?」
左「殿ーっ!!殿ーっ!(泣)」
三「恥ずかしくて死ぬっ!!死ねる!!つか死にたい!!」
左「…は?」
三「違うのだ…!暇が…暇が俺をああさせたのだ…!!カメ○メ波など出る筈も無いのは知っている…暇はああ悪魔だっ!!」
佐「あ…ああ!俺様なーんも見てないよ!だからね!?ほら、見てないから!」
三「優しくするなぁ!!涙が出るだろう!とめどなく!!」
左「殿!男の子は少しやんちゃな方が良いんですよ!!二十歳になってもジャン○゚にときめいてる方が良いんですよ!!」
小「そうだぜ狐の坊ちゃん。ウチの政宗様だって暇な時に気○斬の練習したり元○玉で世界中の元気を分けてもらおうとしたりしている…その姿は天に青々とした葉を伸ばすニラのよう…」
その言葉に、流麗な顔を鼻を拭った鼻紙のようにくしゃくしゃに歪ませて泣いていたのがぴたりと止まる。
同志がいたという事で、若気の致りとしか思えない己の愚行の羞恥については落ち着いたらしい。
左近と佐助はほっと胸を撫で下ろした。
左「…で、今日はどうしたんです?」
佐「え?ああ、前にこの狐の大将にこっちとあっちじゃ大分違いがあるって聞いてさ、こっちの真田の旦那はどんなんなのかなーって」
そこに、ふらりと人影があらわれた。
就「収拾はついたか」
三「ぬ…!貴様はオクラ・ヌラなり!!」
就「死ね、夢見がち○゙ラゴン○゙ール狂い」
佐「ちょっと止めてよ毛利の旦那っ!今しがた塞いだばっかの傷口に塩酸かけるような真似」
就「黙れ。かように甘やかすだけが養育と思うてか。『アンタ、子供一人まともに育てられないのかい』(棒読み)」
佐「なっ!酷いお義母様…あたしだって一生懸命やってるんです…!!」
左「ちょっ…何なんです。この昼ドラくずれの陳腐な愛憎劇場」
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