企廓書庫

□友達の友達って結局他人
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「それはですね殿。ワニの池にスコテッシュフォールドの仔猫を投げてやるようなもんです」


直江兼続。
眉目秀麗、頭脳明晰、上杉謙信亡き後、上杉家を支える柱となった傑物。
義、義、と不気味な鳴き声を発し、勝手に状況解説(しかもノリノリ)を始め、揚句の果てにD達M宗をきっかけとし、全国民を洗脳しようとした(参考資料:戦無双2ムービー)ちょっとばかり危ない性質を持っていて、お口のチャックがかんで閉まらない御仁だ。

三「分かっている…分かっているが、どうしても紹介したいのだ」


左近ははっとした。
石田三成という男、あまりに清廉で誇り高く、敵は多いが味方が両手で余る程しかいなかった。

嬉しいのだろう。
気を許せる相手が増えて。


三「だって…幸村には忍やら武蔵の他に左近だって…友人が多いではないか…」


左「まぁまぁ…気安い、仔犬のような気性の方ですからね」

三「その点、兼続には訳の分からん理屈を吐く慶次のみ!俺の勝ちは変わらぬ!!」

左「勝ち!?勝ちって何です!」

三「左近…俺は優位に立ちたいのだよ。紹介されたものの、友人とその友人の友人が楽しく談笑を始めちゃって居辛いな〜という場面を兼続に味あわせたいのだ」

左「酷いっ!全然良い話しになりそうにないじゃ無いですか!くだらない見栄の為に鬼若子殿を危険に晒すのですか!!?」

三「犠牲というものは…付き物なのだよ」

左「溜めたって駄目です。小学生位がやる事ですよ、ソレ」

三「ぐだぐだ五月蝿い!次作の貴様の第二衣装を葉っぱ一枚にするぞ!ざりざりする葉っぱに!俺は誰だ!?石田治部少輔だ!!」

左「微妙に権力ちらつかせるの止めて下さいよぅ。襟足だけ長くのばした子供みたいにかわいくないですよ。」

三「奴らは生意気と決まっているものな。なんで襟足だけのばすんだろな。お洒落のつもりにしては地味過ぎだ。反抗期が早まるのか?」

左「いや、いまだに反抗期な殿に言われたくないでしょうよ」

三「俺のは反抗期じゃない。女の子の日特有のア「ストップ!止めっ!止めて!!今が(新作ゲームとかで)大事な時期なんですからあんまり奔放な発言は控えて下さい!」


その夜、佐和山主従の応酬は空が白むまで続いた。



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