企廓書庫
□友達の友達って結局他人
3ページ/8ページ
「それはですね殿。ワニの池にスコテッシュフォールドの仔猫を投げてやるようなもんです」
直江兼続。
眉目秀麗、頭脳明晰、上杉謙信亡き後、上杉家を支える柱となった傑物。
義、義、と不気味な鳴き声を発し、勝手に状況解説(しかもノリノリ)を始め、揚句の果てにD達M宗をきっかけとし、全国民を洗脳しようとした(参考資料:戦無双2ムービー)ちょっとばかり危ない性質を持っていて、お口のチャックがかんで閉まらない御仁だ。
三「分かっている…分かっているが、どうしても紹介したいのだ」
左近ははっとした。
石田三成という男、あまりに清廉で誇り高く、敵は多いが味方が両手で余る程しかいなかった。
嬉しいのだろう。
気を許せる相手が増えて。
三「だって…幸村には忍やら武蔵の他に左近だって…友人が多いではないか…」
左「まぁまぁ…気安い、仔犬のような気性の方ですからね」
三「その点、兼続には訳の分からん理屈を吐く慶次のみ!俺の勝ちは変わらぬ!!」
左「勝ち!?勝ちって何です!」
三「左近…俺は優位に立ちたいのだよ。紹介されたものの、友人とその友人の友人が楽しく談笑を始めちゃって居辛いな〜という場面を兼続に味あわせたいのだ」
左「酷いっ!全然良い話しになりそうにないじゃ無いですか!くだらない見栄の為に鬼若子殿を危険に晒すのですか!!?」
三「犠牲というものは…付き物なのだよ」
左「溜めたって駄目です。小学生位がやる事ですよ、ソレ」
三「ぐだぐだ五月蝿い!次作の貴様の第二衣装を葉っぱ一枚にするぞ!ざりざりする葉っぱに!俺は誰だ!?石田治部少輔だ!!」
左「微妙に権力ちらつかせるの止めて下さいよぅ。襟足だけ長くのばした子供みたいにかわいくないですよ。」
三「奴らは生意気と決まっているものな。なんで襟足だけのばすんだろな。お洒落のつもりにしては地味過ぎだ。反抗期が早まるのか?」
左「いや、いまだに反抗期な殿に言われたくないでしょうよ」
三「俺のは反抗期じゃない。女の子の日特有のア「ストップ!止めっ!止めて!!今が(新作ゲームとかで)大事な時期なんですからあんまり奔放な発言は控えて下さい!」
その夜、佐和山主従の応酬は空が白むまで続いた。
.