企廓書庫

□友達の友達って結局他人
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(今更ながら)祝・戦国無双猛将伝発売!
祝・四国の雄、長宗我部元親参戦!


三「見ろ!左近!」

左「何をで…って近いっ!そして痛い!」


きらきらと目を輝かせ、一枚の紙の切れ端をオッサンに押し付けるのが、太閤の懐刀と称される石田三成。
その三成に紙の、しかも角を眼球に刺され、悶えるオッサンが三成に過ぎたる者と謳われた島左近。


三「そうか…血涙を流す程、俺に友達が出来たのが嬉しいか」

左「痛っ!痛(いっった)い!!」

三「人の話しはきちんと聞けと教わらなかったのか貴様は!」

すかさず目潰しをくらわす三成。
はっきり言うが、横暴にも程がある。

が、しかし彼は治部少輔。金は無いが権力を持つ美丈夫だ。始末が悪い。


左「ふぁい…(泣)聞きます。聞きますから左近に暴力(暴君的な権力)をふるうの止めて下さい。」

三「見ろ見ろ!元親から住所を教えてもらったのだ!(イッキイキ)」

左「元親…?ああ、四国の鬼若子殿ですか」


確かに見ると、左近の眼血が付いた紙にはどこかの住所が書いてあった。

左「それで…住所と友情にどんな関係があるんですか?」

三「お前は屑だな本当」

左「せめて阿呆、最悪馬鹿位にしといて下さいよ。折れますから。左近の色んなものが折れますから」

三「友達と言ったら文通、文通と言ったら友達だろう!」

左「古っ!古くないですかその定義!?しかも“文通”するにも郵便番号が書いて無くて大変微妙な友情関係なにおいがします」

三「…最初は交換日記にしようかとも思っていたのだが、計算をしたら三日に一頭馬を潰すといった結果が出たので文通にしたのだ」


左「そんなんに早馬使う気でいたんですか!!?ケータイは?メールとかじゃ駄目なんですか!!?」

三「そういう、温度の感じられないやり取りって…どうなんだろうなぁ、左近」


左「お…おお、凄い正されたような気分ですが…何だか(ギャグ時の)殿に言われると素直に感動出来ないです」

三「まぁ、これで幸村と…兼続以外にも俺に友が出来たというわけだ!」

左「兼続殿を言う前に言い淀むの可哀相です。スッと言ってあげて下さいよ」

三「俺の友達を兼続に紹介してやろうと思う」



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