企廓書庫

□非日常的日常
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ここは無双学園。
そのまんま感が否めない名の通り、双りとい無い強烈な個性を持つ生徒、教師陣が通う由緒正しい奔放な学園。


生徒の個性を尊重する校風の為、最早制服の名残しか無い恰好の者も多い。


そんな彼等が恐れるのは月初めの月曜日。

義と愛の熱血風紀委員長率いる風紀委員が校門前に陣取り、そう言った乱れた恰好の生徒を捕まえては力ずくで矯正する(風紀委員長いわく愛と義の説教)という荒行が行われる日なのだ。









「今月も皆に愛と義の精神を諭してやろうではないかっ!!」


「稲がこのペンと(風紀委員長の独断と偏見で記した不義者)ノートで助力致します!!」


今月も本物の戦前よろしくな意気を上げるかの大声は直江兼続。この学園の二年生。
兼続に負けじと目を輝かせはきはきと応えるのは一年生の本田稲。


二人とも黙っていれば美人と評判。

黙っていられないのが二人の欠点。


「む…!早速私の不義不義レーダーが反応を!!………山犬ぅぅう!!!」


「誰が山犬じゃ馬鹿め!」


「リムジン送迎などという不義者め!義のするめ烏賊(※謙信先生の酒の肴)を食らえ!!(豪速烏賊」


「痛っ!!烏賊臭い!!…車で登校が校則違反などどこにも書いておらんわ!!!」


「己の足を使わぬからぷるぷるぷるぷると寒くも無いのに震えて人からの同情を誘うのだ!!不義!!」


「チワワか!?チワワの事を言っておるのか馬鹿め!!!貴様の気持ち悪いコラーゲン唇の方が余程ぷるぷるしておるわ!!キモい!!」


「キモい!?…その言葉寧ろ大歓迎だっ!!」


「朝から何言っとんじゃぁあああ!!発言猥褻物男…いや烏賊め!!!」


「はははは、詰れ詰れ。それが私の明日への糧へとなるのだからな!今思っている『この変態が!!』という言葉もご存分に言うがいい!!(とても爽やかに」


「貴様はツッコミを潰す気か!!何も言えんではないか!!大馬鹿めっ!」


「(喧嘩友達→発展→政兼政!?)…ふ、不埒です!!」


「こっちの違法電波女にもスイッチが入った!?面倒くせっ!!この二人面倒くせっっ!!」




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