奉献之文
□画蛇添足の老婆心
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いつの時代にもお節介な奴はいるものだ。
老若男女問わず、そういった奴らに通じる事は−
お節介が行き過ぎる事。
世間では『小さな親切、大きなお世話』と言うらしい。
−−−−−
「……三成が、」
「だあらっしゃぁぁあああっ!!!」
「うげぶっ!!」
慶次渾身の右ストレートが見事兼続の右頬に捩込まれ、兼続は弧を描きながら吹っ飛んでゆく。
「け…慶次?一体何を(頬を押さえながら)」
「死んで責任を取ろうってか?」
「言ってない!!そんな事言おうとも思ってないぞ!!慶次!」
「何だい。だったら早めに言ってくれれば……」
「言えるわけ無いだろ!あの間僅か0.5秒だぞ!?いくら私がMr.解説者とは言え無理だ!!!」
「(拳じっと見詰め)殴るべくして殴るが良いのさ……」
「良くない!!愛と義と教育上良くないぞ慶次ぃぃい!!!」
「…ちょくちょく奇行に走るアンタに教育のなんたるかを語られるとはねぇ……で、三成が何だって?」
「(一応ガード体制取りながら)三成がな」
「ぉぉおおっ!!!!(右ストレート)」
「!?慶次!いい加減にしろっ!!話しが進まない!!!」
「分からないが拳が勝手に…」
「仕方ない。〇〇(←言うと殴られる為伏せ字)を仮に狐さんにしよう」
若干距離を置く慶次、
「狐さんが最近悩んでいるようでな」
「難儀な御仁だねぇ。生きるべくして生きるが良いのさ」
「それがどうも…左近殿の事で悩んでいるようなのだ」
腫れて来た兼続の左頬を見ながらやり過ぎたかなと思いつつ、まぁ兼続だからと結論をつけた。
「ただでさえ狐さんとくんずほぐれつままま、まぐわいをする仲と言うだけで(うらやましい)許せんのに!!」
「兼続ー、鼻血が出てるぞ。」
「悩ませるなどと!不義も不義なりっ!!」
「兼続、下が暴れん棒になってるぞ」
「で、出来るなら私が行ってお悩み☆解決してやりたいのだが、私だけだと何をするか自分でも分からん!(胸張り)」
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