駄文
□上様★御懐妊☆
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「……む?」
朝も早くに佐和山城にやって来ていた(行き過ぎた)義と愛の戦士、直江つやぷる唇兼続。
「何だ?用が無いなら…用があっても帰れ」
厳しい言い様は、兼続の心(口にだしちゃうけど)のお姫…女王様石田三成
「どうなさったんです?顔色が悪く見えますが…」
正反対の、相手を思いやる言葉を掛けるのは兼続の心のオアシス、天然印の真田幸村−
「腹が痛い…」
差し込むような、押されるような腹部の痛みに思わず腹を手で押さえる。
「厠が汚れるから自分の城に帰って用を足せ」
「厠は大概汚れてますよー?」
「…何か兼続が使うと変な菌とか残していきそうだ」
「…あ!ジフテリアとかエキノコックスとかですか?」
天然爆弾投下!−
「幸村!?私は奥羽の山犬と一緒と言う事か!?三成とお揃いと言う事か!!?(お揃い?…キュン☆)」
「貴様…俺が狐だと言いたいのか?そもそも貴様とお揃い等と…公道を靴下のみ着用して走り回るようなものではないかっ!!!」
「違う!!三成は子狐たんだ!!ヘ〇ンだっ!!!」
「やかましいわっ!!」
愛用の大振りの扇で頭蓋骨陥没させる位の勢いで振り下ろそうとした時−…
「痛ぅ……」
がくりと地に膝をつき、小さくなる。腹痛は本当らしい
「大丈夫ですか?兼続殿」
「あぁ…幸村が今夜床を共に…」
三成の回りに揺らめく赤オーラ…
「…死ぬか?(超低音)」
「みみ三成…それは秀吉公の台詞「死・ぬ・か・?」
「すいませ…!?痛」
更に身を縮め、痛みに耐えようとする様子に流石の三成もうろたえる。
「おい…大丈夫なのか?何か拾い食いしたんじゃ」
「鯨とか」
「…幸村、それは大王烏賊だ…てかいつまで烏賊ネタ引っ張る気だ…」
「(それしか個性が無いからな)…本当に理由が分からないのか?」
珍しく真剣に考え、ハッ、と思い出したように顔を上げた。
「妊娠…?」