地元の小さな弁財天が、十三年に一度の大祭だというので
仕事帰りに覗いてきました。
今夜は宵宮。
参道に屋台が七つも並べばぎゅうぎゅうで
こじんまりとした社は、いつものひっそりとした様子から一変
派手ではないけど、お参りに行列ができるほどの賑わいで、びっくり。
神輿も出たので、五月だけどもう夏を先取りの気分です。暑かったね。
高校生の時からしばらく、地元の囃子(はやし)保存会で
祭ばやしの笛や太鼓、神楽奉納に参加していたんですけど
当時、お世話になってたジイサマ達が神楽殿で囃してた。
ああ、少し老けられたなぁなどと、しみじみしつつも挨拶してみました。
お久しぶりです、おぼえてらっしゃいますか、と。
そしたら痩せたくちもとをフガフガさせながら、神楽殿から手招きしてくれた。
うれしくなってね
もうちょっと声が届くようにと背伸びしたら
ジイサマも近寄ってくれて
舞台上からナンか取りあげてくちに放り込んだ。
「おおう、何やってんだこんなとこで」
声をかけてくれたジイサマの顔は、あんまし以前と変わらないぐらいに復元された。
そっちこそナニやってんだ
舞台の真ん中に入れ歯なんぞ放置しておくなや