アチェーロ
□act.4
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「はぁ、はぁ…」
なんだかここのデブリは少し強い気もする
振り返るとお兄さんがこちらに向かってきていた
「いやぁ〜えらい助かったわ」
「大丈夫ですか?」
「急にデブリに囲まれてしもうてな、驚いたで」
「大事に至らなくてよかったです」
「なんかお礼しなあかんなー、なにがええ?」
「え?」
「ん?その申込用紙…城に入りたいん?」
「うん、でも用事がないとだめって」
「ほぉ、ええで。俺が連れてっちゃる」
「え?」
「任せとき。入城したいだけ、なんやろ?」