アチェーロ
□act.4
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「この場所を下ったら第二王都よ」
「第二王都?」
「ええ、第二王都ならもしかしたらあなたのトモダチがいるかもしれないわ」
「そっそっか!」
急ぎ足で進む森の中でデブリにいくつもであった
オオカミのような姿のデブリとか
虫が巨大化しているデブリもいた
ハルが言うにはデブリはデブリを侵食することもあるらしい
でも
ぎゅっと胸元のペンダントを握る
「会いに行かなくちゃいけないんだ」
「トモダチに?」
「それだけじゃない」
このデブリを作った誰かに
なんでこんなことをしたんだと、言わないといけない
「…、帰れればそれでいいんじゃないの?」
「ううん、違うんだ」
会いに行かなくちゃいけない