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□欲しいモノ
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「クン…そろそろお昼だよ?起きて?」

体を揺らしても起きないから、なんとなくクンの髪を撫でた。

ぅわっ…髪、柔らか…って、まつげ長っ!!

ジーッとクンの顔を見つめながら頭を撫でていると、いきなりパチッとクンの大きなくりくりの目が開いた。

「ぁ……」

「…ジュンス、何やってんの?」

クンの射抜かれそうなほど強い大きな目に見つめられて何も言えなくなった。

こんな状況でもクンを可愛いと思ってしまうなんて、俺はおかしいのだろうか?

「お、起こそうと思って…」

「……仕事無いなら、寝る…」

せっかく起きたのにまた寝てしまった。

「もう昼だよ〜…」

そう言って手を引けば、逆に引っ張られて布団に引きずり込まれた。

「…クン!?何してんだよ!」

「一緒に寝ようと思って…」

目の前できれいにウインクされて、胸がキュンとなった。


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