Request作品
□In pubulic
1ページ/3ページ
●●
リビングで当たり前のように僕の隣にいるクン兄さん。
これくらいなら、僕だって許せるさ。
「ねぇ…ウヨン、どうにかなんない?」
不機嫌そうなジュノに苦笑いしか返せず、ひたすら心の中でジュンス兄さんを呼んだ。
「いいでしょ?別に…」
あぁ、クン兄さん…火に油を注ぐようなまねを…。
「〜〜〜!!俺、頭冷やしてくるっ!!」
怒って洗面所に行くジュノを追い掛けることもできず、寂しそうな背中をただ見送った。
「ねぇ…兄さん…」
「ん〜?」
上目遣いをする兄さんに、僕は強く言えない。
「わざとでしょ?」
「ぁ、バレた?」
僕の膝の上には兄さんの頭、腰には腕が回っている。
兄さんの頭を撫でて、洗面所の方に顔を向けた。
「ジュノが気になる?」
「気にならないって言ったら、嘘になるね…」
僕のせいな訳でもあるから…。
チャンソンとテギョンが帰ってきて、俺達の姿を見た途端に固まってしまった。
「おかえり〜。早かったんだね〜…」
「ぁ、あぁ…ただいま…」
恥ずかしくて顔を下に向ければ、そこには兄さんの顔がある。
「アハッ、ウヨン真っ赤だ〜!!」
ニコニコしてる兄さんに、固まったままの2人。
僕、いろんな人に迷惑掛けてる?
.