夢 短

□甘の惹
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僕の彼女は所謂"ツンデレ"だ。



「ちょっと!ナル何してるの?
ここは学校よ?」

「スキンシップ?」

「ここは学校よ?」

「はーい」

昼休み、
僕はいつものように、つい出来心で名無しさんを抱きしめたが
手はお使いにならず、刺すような視線だけで僕は押し退けられた。
いや、名無しさんのこの目ってほんと怖い


「じゃ、次授業だから」

昼ごはんを食べ終えた名無しさんは、そう言って
高等部の中に消えた

高等部と初等部って遠いのになぁ…

名残惜しいが僕は彼女のこのツンとした態度が僕のことを好きなためなんだってちゃんと知ってる。
この話をすると名無しさんには「自惚れ」とか「さすがナルシスト」とか返ってくるけど、
その時、顔は真っ赤で噛み噛みになりそうなのもちゃんと知ってる。


「そういう所が好きなんだ」

僕のこと好きなくせに
そういうツンとした態度とっちゃうような所。
恥ずかしいからなんだろうね、可愛いなぁ



でもさ、あんまりそんな可愛いくされちゃうと…




苛めたくなるよね?




 

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