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□彼女は読書中。
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「…なあ、ルーシィ。」
「…。」
「…なあ、ルーシィ。」
「…。」
「なあ、ルーシィ。」
「…。」
「なあ。」
「…。」
「…早くこっち向かないとキスすんぞ。」
「えっ!!」
顔を読んでいた本から
勢いよくグレイの方へと向ける。
ちゅっ
小さいリップ音が響く。
「ふ、ふふふ振り向いたじゃん…っ!!」
身体の熱が徐々に上がっていくのを感じる。
「いや、あれは最初、俺を無視した罰。
何?もっと罰欲しい?」
そう言ってグレイは
楽しそうににやり、と笑う。
別に、わざと無視したんじゃー…
再び近づいてきた唇に
その言葉は奪われた。
―――――――――
次はあとがき。