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□教えて。
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ギルドの中心のテーブルで
ルーシィはナツたちに怒り露に説教をしていた。
また仕事の報酬を減らされたのだろうか。
それにしても毎度毎度よくやるよなあ…。
ルーシィも学習して、他の人と行きゃあいいだけの話じゃねぇか。
とカウンターからその光景を見つめぼーっと考えていると、
はた、とある思考にいたった。
ルーシィはナツが好きだから
報酬を減らされても一緒に仕事に行くことをやめないんじゃないか、と。
なんか女子みてぇな発想だな、と自分を嘲笑いつつも
一度思い付いてしまったその思いはなかなか拭えず、
もやもやと自分の気持ちを曇らせていくことが安易に感じ取れる。
悶々としていると、
ぽんっと肩に手が置かれ
振り向くと、
「グレイ!何飲んでるの?」
と、当のルーシィが立っていた。
「あ?ああ、アイスコーヒー…」
急な展開にどもってしまう。
ルーシィは俺の返事を聞くと、隣の席に座り
「ミラさーん!私もアイスコーヒー!」と注文した。