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□意地っぱり
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――――…



「ナツ!!大丈夫!?ごめんね、無理させちゃって!!」

ジェットコースター降り口近く、
そこには、
リサーナの方へもたれかかり
辛うじて立っている瀕死状態のナツがいた…。


尚も心配するリサーナに
か細い声でナツが聞く。


「いや…、俺は大丈夫、だ…。リサーナ、ジェットコースター楽しかったか?」


「うん…!うん…!」

何度も大きく頷くリサーナ。


「そりゃあ、良かった…。」

にこっとリサーナに弱く笑いかけるナツを見て、


あ、また"男の意地"だ。と思った。


「ナツ…ありがとう。」
とお礼を述べるリサーナは
すごく幸せそうで
ナツが自分のために無理して乗ってくれたこと、
自分がナツにとても想われてることを
分かっているのだろう。


ふと、支えるように立っている二人が
自然に腕を組んでいるのに気付いて
とても羨ましくなった。

グレイは人前で腕を組んだり、ましてや、手を繋いでくれないから。

…あたしも、ナツとリサーナみたいにしたいのになあー…。
いいな…。





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