オリジナル小説

□IKUTO
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「」はIKUTO、《》は歌っている


《〜♪〜♪〜♪〜》

俺は今、マスターに作ってもらった歌を、歌っている。

《希望は消えてなくなり、絶望が、僕をーーー包み込むーー》

この歌は、マスターが、希望を失った時に、作った歌らしい。

正直言って、下手くそだ。
歌詞も、めちゃくちゃだし、音程が、ズレまくっていて、ぐちゃぐちゃ。

でも、気持ちだけは、物凄くこもっている。
いつも、この歌を歌うと、涙が出てくるんだ。
マスターが、どんな気持ちだったか、絶望して、光が見つからなかった、そんなことを思わせる歌……だと、思う。
でも、最後は……

《君と出会って、解放、されたよーーーー》

――ガチャ

『ただいまーー』

あっ、帰ってきた…。

幸せに…なった…

「――お帰り」


END
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